「 瓜食む記-子供との日々 」

 

奈良の南の 入り口で夫婦子一人の生活をしています。ぼくが自由業のため子どもと過ごす機会の多い日々です。
「瓜食めば 子ども思ほゆ 栗食めば まして偲はゆ いづくより 来りしものそ まなかひに もとなかかりて 安眠しなさぬ」
は山上憶良が子どもを思って詠んだ有名な歌ですが、毎日が瓜食むような日常を綴っていきたいと思います。






「 雨の降る日に、絵本の森 」

 子供が生まれて、絵本をよく読むようになりました。
うちは割と絵本を読む方じゃないかと思います。普段の散歩にいつも本屋が入っていて、ちょくちょく通っていたらなんとなくそういうふうになりました。本屋に行くのはぼくが本を見たいからですが、まあ見せてもらえないですね。毎回毎回、子供の絵本に付き合わされて、自分の本は見られませんが、それでも「次こそは」と健気に通っていたらこうなりました。


本屋にも行きますが、図書館にも行きます。読む本は、ぼくたちも選びますが、たいていは子供が自分で持ってきます。車が好きとか、食べ物が好きとか、ジャンルのこだわりはないみたいで、目についたものを手当たり次第。
絵柄の可愛いのが好きではあるみたいです。それから、トイレとか歯磨きとか、しつけ絵本。しつけの絵本なんて別に読まなくてもと親の方は思いますが、読めと言われるので読みます。

日本は割と、しつけに関する絵本が多い国じゃないでしょうか。
子供が生まれるまではまったく興味のないジャンルでしたが、読んでみるとそれはそれで興味深いものがあります。しつけの絵本というと、読む前は説教くさいイメージを持っていましたが、トイレとか歯磨きとか、目的がはっきりしている分、マニュアルを読んでいるみたいな感じです。逆に道徳的なテーマを扱 った物語の方が、説教くさかったりします。

たまにどうしてもこれは苦手だなというものもありますが、大半は後に残りません。子供がどう思っているかはあんまり分かりませんが、ほかの絵本だと、後からちょいちょい台詞を口にしたりしているのに、しつけ絵本だとそういうことがないので、子供にも残ってないんでしょう。



子供と絵本を読んでいて感じるのは、やっぱり「子供が絶対」だということです。

子供が生まれるまでは、絵本に対する理想(?)みたいなものがありましたが、実際に一緒に読んでいると、いろいろと変わってきました。
いくら親が面白いと思っても、子供が読んでくれなかったらはじまらないわけです。親が子供に読ませたいと思うものは、たいてい読んでもらえ ません(笑)。反対に、こんなものを読むのかと感心することもよくあります。

「ぐりとぐら」は知らない人がいないくらい有名な絵本だと思いますが、うちの子供はあんまり読んでくれません。反対に、「ちいさなねこ」という見た目は地味な絵本があるんですが、そっちはめちゃくちゃ好きで、何回も何回も読まされます。

それから「かばくん」。
同じ作者の「こぶたほいくえん」「きょうのおべんとう なんだろうな」。
ほかにもたくさんあります。
「ぐりとぐら」は子供がいなくても知っていましたが、こっちは子供がいなかったら知らなかっただろうなあと思います。


それから福音館書店の翻訳絵本。
福音館書店は、子供に縁がないと馴染みがない出版社だと思いますが、子供の本の世界では、日本が世界に誇るべき超一流の出版社だと思います。なかでも翻訳絵本はびっくりするほど傑作ぞろいです。

「よあけ」
「きりのなかのはりねずみ」
「三びきのやぎのがらがらどん」
「もりのなか」
「ラチとらいおん」。

大人が読んでもいい絵本ばかりですが、この年でも分かるんだなあとびっくりさせられます。それくらい渋いです。特に「よあけ」は、唐の詩人、柳宗元の「漁翁」が下敷きにな っているそうで、大人にも高尚ですが、絵本を読んでいないときにも、「おともなく」と文中の台詞をそらんじてたりするので、本当によいものは伝わるんだなあと感心させられてしまいました。

「ベストセラーよりロングセラーを」と子供の本屋さんが言っていますが、子供といると本当にそうだと思います。やっぱりロングセラーは強いです。

「あおくんときいろちゃん」
「かいじゅうたちのいるところ」
「11ぴきのねこ」
「ノンタン」シリーズ、
「コッコさん」シリーズ、
「フランシス」シリーズ、エトセトラ。

「こんなの面白いの?」と大人が思っても、子供が喜んで読んでいるのはロングセラーということがよくあります。だからロングセラー、ともいえますが、子供の心をつかむ何か があるんだろうなあと思います。ほかの本にはない本質をとらえているというか、子供の心象風景を正しく描いているというか。子供にも言いたいことはあるわけです。

好学社というところから出ている「フランシス」シリーズは、絵柄も地味で(最近のものに比べると)、文字の量も多いので、年齢的にまだ難しいだろうと思うのですが、それでも飛ばし飛ばし読み終わると、「フランシス面白かった」「いいお話でしたねー」と満足度は高いです。この絵本は、「子供ってこうだよね」と思わせる、子供の行動をつぶさに描いた作品ですが(たぶん自分の子供を書いているんだと思います)、子供にしたら、「そうそう、そうなんですよ」と思うんでしょう。



さてさて、これから当分雨の続く 季節、子供と絵本の散策はしばらく続きそうです。











◇次回の瓜食む記は9月の20日〜末頃の更新です。
 

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