「 瓜食む記-子供との日々 」

 

奈良の南の 入り口で夫婦子一人の生活をしています。ぼくが自由業のため子どもと過ごす機会の多い日々です。
「瓜食めば 子ども思ほゆ 栗食めば まして偲はゆ いづくより 来りしものそ まなかひに もとなかかりて 安眠しなさぬ」
は山上憶良が子どもを思って詠んだ有名な歌ですが、毎日が瓜食むような日常を綴っていきたいと思います。






「 子供と香りと精油生活 」

 子供がにおいを嫌がります。

特に嫌がるのが車のにおい。合皮のにおいというんでしょうか。車に乗るといつも「くさいくさい」と大騒ぎです。冬よりも夏の方がくさいらしいので、きっと何かの成分が溶け出しているんだろうなあと思います。その気持はよく分かります。ぼくも自分が子供の頃そうでしたから。うちの子供はいろんなものを「くさい」と言いますが、香水のにおいも嫌みたいで、香水をつけた人がいると「くさい」と言ったりするのでヒヤヒヤします。


基本的に、「いいにおい」と「いやなにおい」の判断は大人と同じみたいですが、子供の方が分かりやすいにおいが好きです。
食べ物のにおいは「美味しいにおい」。いちばん好きなのは、パンとか、甘いにおいです。でもたまに、「こんなものがいいにおいなのか」と思う通なことを言ったりするので侮れません。

うちの子供は珈琲のにおいを「いいにおい」と言います。子供の「いいにおい」と「いやなにおい」は、鮮度を見ているところがあるような気がします。本物か、本物でないかとか。合成のにおいを「いいにおい」と言うことは少ないような気がします。
ぼくはいいにおいだな、と思うシャンプーがあるんですが、子供は「いいにおい」と言いません。


そういうのを見ていると、香りって、ぼくたちが思う以上に、大切な要素なんじゃないかなと思います。最近よく嗅ぐ柔軟剤のにおい。ぼくはあれがすごく苦手で、あのにおいを嗅いでいるとあたまが痛くなってくるんですが、小さい子供から漂ってくることが多いので、大丈夫なのかな、と時々思います。子供がぐずる理由のひとつは、香りにもあるんじゃないかと思ったり。

ぼくは自分が子供の頃、いろんなにおいが嫌いな子供でした。「くさい」と思った記憶はあっても、「いいにおい」と思った記憶はほとんどありません。それは世の中に合成のものがあふれていたのと関係しているのかもしれません。



ぼくの子供と同じように、車のにおいが嫌いでした。
トイレのにおい(芳香剤)が嫌いでした。
おがくずが吐きそうなにおいがしました。
はんだごては最悪でした。
学校の石けんは変なレモンで、プールは塩素の海でした。

香りは記憶と密接に関係していて、プルーストの「マドレーヌ効果」が有名ですが、いい香りはいい記憶を、いやな香りはいやな記憶を、脳に直接スタンプするそうです。ぼくが子供の頃にネガティブな記憶ばかりなのは、そういうのとも関係しているのかな、と思います。




それで、というんじゃありませんが、最近わが家は、精油のある生活をはじめました。
精油、アロマと言っても、もともと香りが目的ではありませんでしたが、おまけの香りが意外といいものだなと思うようになりました。
子供といると、薬まではいかなくても、ちょっと何か欲しいなと思うことがあります。
虫除けとか、小さな傷の手当てとか、乾燥用のクリームとか。市販品はたくさんありますが、安いものはにおいが嫌だし(大人が)、高いものはサイフがもたないし、何かないかな、と思っていました。

それで妻が、こういうものがあるらしいよ、とアロマを習って来ました。



最初は「アロマなんて」と思っていましたが、いや、アロマって意外といいものですね。

アロマ、精油と言っても、大したことはしませんが、ちょっとだけ香る、そのちょっとでけっこう緊張がほぐれます。

「癒やしなんて」とこれまで馬鹿にしていましたが、癒やしってそういうことなんだと思います。

精油と言うとなんだか大層ですが、要は植物の油です。
日本ではアロマというと、エステとか、女性趣味、生活の余剰みたいなイメージですが、薬効成分のあるアブラと思って、もっとカジュアルに取り入れればいいのかな、と自分の家で使ってみて思いました。ただし、質の良いアブラでないと意味がないと思います。

これまで「アロマなんて」と思っていたのは、粗悪品を見ていたからだな、と良いものを知って思いました。オーガニックとか、そういうものでないと。

逆の言い方になりますが、うちにある精油は、いい香りではないです。
ぱっと嗅いでいいにおい、というより、原料が想像できるような、素朴なにおいがします。
ちょっと土臭いというか。でも、悪いにおいじゃないな、と思います。それは、子供もそう思うらしくて、妻が瓶を持っていると、「ふんふんする!」と喜んでにおいを嗅ぎにきます。いいにおいとはあんまり言いませんが、まんざらでもなさそうです。

いいにおいというのはオレンジの香り。
やっぱり食べ物ですね。
お手ふきにときどきスプレーを使っていたら、いまは子供の方から「いいにおいつけて!」とリクエストが入ります。いいにおいで、子供のあたまに少しでもいい記憶をスタンプしてあげられるといいな、と思います。


とりあえずぼくは「くさいお父さん」と言われないようにしなくては。






 

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