お台所で使う木の道具。使ってみたいと思うけれどお手入れが大変で、特に梅雨の時期なんてカビさせてしまうことが心配で・・・と、実際には手を出せないと言う方も多いようです。木の道具をお台所で上手に使いこなす人はとても素敵に思いますが、実は毎回数十秒のお手入れをするかしないかということだけなのです。今回はそのちょっとしたコツをお教えしますね。



 

◇ 木の性質を知りましょう。

 

木は土の中に根をはり、根から水や養分を吸い込んで生きていますね。その水を幹の中を通すための水道管のような役割をするその名も「道管」というミクロのパイプがあると言うのは中学の理科で習いました。もともと水を通す為のパイプには当然水が染み込み易い訳です。その反面「立て板に水」と言われるように、道管の向きではない面に対しては深く染み込みにくくなっています。

木の説明

◇道具の仕上げ方を知りましょう。

 

同じ木の道具でも加工の際には様々な仕上げ方があります。切ったまま、無加工の仕上げは白木(しらき)。オイルを染み込ませたオイル仕上げ。蜜蝋を塗った蜜蝋仕上げ。ウレタンでコーティングしたウレタン加工などそれぞれの特徴を覚えておくとお付き合いもしやすくなります。

「油物に使ったら跡がつきますか?」とお客様からよく質問をされます。では、和紙で考えてみましょう。油を染み込ませた筆で和紙をなぞると、なぞった線がはっきり出ますね?では和紙の表面にあらかじめミツロウを塗っておいたらどうでしょう?油をはじいてくれますよね?では次に和紙にオイルを塗っておくとどうでしょう。既に和紙はオイルを吸っていますからどこに筆でオイルが足されたか判らないですね。和紙の上にラップを敷いて、その上に筆を走らせたら・・・もちろん和紙にオイルは到達しませんね。これらの結果が木の表面加工と油の染み込みと同じことなんです。

蜜蝋仕上げは表面に天然の膜が出来ている状態。オイル仕上げは「乾性のオイル」という染み込んで木を保護するオイルが食品の油よりも先に木に染み込ませてある状態です。ウレタン加工は樹脂成分と薬品などで合成した膜で素材を覆ってある状態と言うことが出来ます。ウレタン加工の場合は膜が保護してくれているので大凡染み込みを気にすることはありませんが、蜜蝋やオイルの仕上げの場合、使う洗うの繰り返しで塗ったものが徐々に落ちてゆく為、次第に油シミが付きやすくなって行きます。それを防ぐために日頃から蜜蝋やオイルでメンテナンスするんですね。

シミが付くことがマイナスのように感じるかもしれませんが、木のもつ「調湿」という最大の魅力はウレタン加工では活かされません。デザインとしての木の魅力を優先するか、機能性としての木の魅力を優先するかで好みが分かれるところではないでしょうか。



 

◇木の道具の洗い方

 

先ほどお話しした加工のいずれに関わり無く、木の道具は食洗機や乾燥機をお使いにならないでください。たくさんの気孔を持つ天然素材は穴に沢山の空気を含んでいます。急激な温度変化と湿度の変化が反りや割れの原因になります。

食後、出来るだけ水に浸けっぱなしにしないようにして、直ぐに洗えない場合は一番汚れている部分をすすいで、キッチンペーパーや晒ふきんなどで表面の水分を拭いておいていきましょう。洗剤使用の有無はお好みです。ちなみに我が家ではシュロたわしと流水で済ますことがほとんどで、余程の油汚れの時にだけ無添加の固形石鹸をシュロタワシと併用します。

洗った後は濡れたままにせず、ふきんで水を拭き取ってから自然乾燥させます。時間が無い時でもとにかくざっとでも良いので大まかな水分は拭くように心掛けましょう。  



 

◇桧のまな板は気持ちいい

 

「木のまな板が良いと聞くので使ってみたのだけれど腐らせてしまったので、またプラスチックのものに替えました。」というお話を聞かせていただくことがあります。まな板をカビさせたり腐らせたりしないためのヒントは一番最初のお話「木の性質」にあります。

「ちゃんと干していたんですがカビてしまって」という経験が、余計に「木のまな板は扱いにくい」というイメージに繋がるようですが、お話をよく聞いてみると乾かし方にほんの数秒のひと手間が足りていないことが原因のようです。洗って水気を切った後《必ず水気をふきんで拭き取る!》それから自然乾燥させて欲しいのです。拭く時は木口と呼ばれる断面の方も絶対に忘れてはいけません。まな板を木に見立てて地面に生えている向きの上下にある断面がそれです。この断面は道管というパイプの口が並んでいる面になります。と言うことはとても水を吸いやすいのです。

包丁で切る面ばかり気にしてしまいがちですが、長持ちさせる為のポイントは両サイドの断面にありました。ここを含めて水分を拭き取る、毎日の数秒が道具を長持ちさせることに繋がると思うと、惜しい時間ではありませんね。

桧(ヒノキ)には昔から殺菌、抗菌効果があると言われ古くからまな板やお風呂などの水廻り道具の材料として使われてきました。木のまな板は漂白出来ませんが、包丁で切るごとに食材と一緒に微量のまな板を刻んでいる可能性を考えると、プラスチック製でない方が身体に良いように思いませんか?使った後にシュロたわしで洗い、しっかり水洗い。それでも気持ちが悪い時は最後に熱湯を掛けてから水分を拭き取って乾燥させてください。日光消毒する時は、乾いている状態で陽に当ててくださいね。それでも気になる方は高濃度アルコールを噴いても良いと思います。

木は削ることが出来ますので、使い込んで表面ががたついてしまっても、メンテナンスに出していただいて削れば使いたての頃のように戻ります。




 

◇まとめ

 

木の道具と上手に暮らすコツは「拭くこと」。
これさえ出来ればジメジメする時期もきっと乗り越えられるはず。ほんの数秒を面倒がらなければ、たくさんのいいことがありますよ。

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