吉野の里で漉かれる美しい和紙で扇子を作りました。 吉野の清流を望む国栖の里には1300年以上続く手漉き和紙があります。楮(こうぞ)を育て、薬品は一切使わず、最後は天日で干して仕上げられる昔と変わらぬ国栖の和紙の美しさは書を記さなくとも鑑賞に価します。この美しい和紙を愛でていただきたくて、模様や絵柄をつけずに無地でシンプルに仕上げました。草木染めで染めた材料で漉いた和紙は、藍染めの藍の濃淡とあけび染めの薄茶、いずれも大変上品で焦げ茶の竹の軸と相まって粋な装いにぴったりに仕上がっております。本物の和紙に沿うように、骨も国産の品をお使い頂き、仕立ては老舗白竹堂さんによる京仕立てとなっております。香りなどはおつけしておりませんので、お好みの香を足されても良いかもしれませんね。
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