ごはんがピカピカ美味しくなる紀州備長炭
白炭の王様と呼ばれる紀州備長炭は、和歌山県田辺・日高川地域を中心とする伝統産業です。
和歌山では平安時代に既に炭が焼かれていたようですが、備長炭としては江戸時代、元禄の頃に製造が始まりました。材料にするのは和歌山の県木ウバメガシ。堅いのが特徴のこの樫の原木を窯にいれ、三〜五日窯の入り口をほぼ塞いだ状態で蒸し焼きした後、一日かけて少しずつ窯の口を崩して中の温度を上げてゆき、また一日かけて中の炭を取り出します。酸素の豊富な窯の外に出した瞬間、炭の温度は最高潮に上昇し熱された鉄のように赤く光り一気に燃焼が進みます。ここに素灰と土を混ぜたものを掛け、一日かけてさましてゆくのです。窯入れから一週間〜十日。出来上がる備長炭は材料の原木の僅か一割の量なのだそう。窯入れの前の木口の大きさを見ても一目瞭然。ギュッと焼き締められている備長炭は堅牢な石のようにつややかでもあります。
こうして作られる紀州備長炭には、目に見えないミクロの穴が無数に存在しています。この穴が水の塩素や生臭い臭い、お米のぬかの臭いなどを吸着、美味しい炊飯に一役買うのです。備長炭の持つ遠赤外線効果でお米の芯からふっくらツヤツヤのご飯に炊きあがります。
ご使用の前にタワシで表面の灰を洗い落とし、煮沸し、天日で干すという下処理と、ご使用後に週に一度煮沸と天日干しをするメンテナンスが必要ですが、毎日お使いいただいて一本につき約三ヶ月お使いいただけます。
三ヶ月お使いになられた後は、冷蔵庫の臭い取りや下駄箱の湿気取りなどにおつかいください。※ご使用後の備長炭は燃料に使うことは出来ません。破裂しケガの恐れがありますので絶対におやめください。
- 材質:ウバメガシ
- 寸法:約9〜13cm
- 内容量:三本入り
- タワシで洗い、煮沸し、天日干ししてからお使いください。
- 使用後の備長炭は絶対に燃料に使用しないでください。