高田耕造商店シュロたわし ねじり小
高田耕造商店さんがある和歌山県海南市はキッチン、バス、トイレ周りの雑貨産業が盛んなところです。その元を辿れば、この地域がシュロのタワシの産地だったことが理由なのです。
シュロとは椰子科の植物。その幹に巻き付くように覆う繊維状の皮がシュロ製品全般の材料になっています。水に強いため昔は魚を獲る網に使われていたそうです。液体洗剤が登場し、スポンジが使われるようになるまで、シュロのたわしはお台所で大活躍していました。国内のシュロだけでは足りなくて中国からのシュロ皮も使って作られていたようです。ところが、一旦洗剤+スポンジが広がり始めると需要が減り、国内ではシュロ皮を生産していても農家さんの生計が成り立たなくなり、国産の材料が手に入らなくなってしまいました。その後もシュロたわしは中国産のシュロの皮を使ってなんとか作られ続けます。
ほんの数年前まで、国産のシュロ皮をつかったタワシは作れない状態になっていました。そんな状況から、もう一度国産のシュロ皮でタワシを作りたいと活動を始められたのが高田耕造商店さんでした。努力の甲斐あって、現在は非常に高額ながらも少しずつ国産のシュロ皮を使ったタワシも市場で手に取ることが出来るまでになっています。
こちらのタワシは、中国産のシュロ皮を使って高田耕造商店の職人さんがていねいに仕上げられた国内生産のタワシです。
タワシと聞くと、硬くてキズがつくイメージがあるかもしれません。それはきっと、シュロ皮が高価になって、その代用として使われるようになったココヤシたわしを想像するから。
元祖タワシのシュロタワシの繊維は、柔らかいのにコシがあり、ガラスやテフロン加工のフライパンも洗えて丈夫で長持ちする優れものです。
ねじり小はスリムな形状で握りやすく、小さいサイズのコップなども洗いやすい大きさです。
どの面も金具が出ていないので、自由な角度で使えます。
洗剤が無かった時代に汚れを落とす役割を果たしていた道具ですから、簡単な汚れであれば水だけでも十分落とせます。使ううちにコップの茶渋も綺麗になってくすみが消えてピカピカに。
野菜の泥落としにもおすすめです。ごぼうやお芋など、皮ごと食べれるようにしっかりと泥だけを落とせます。先端部分はしっかりと繊維で覆われているので、木のお弁当箱のような角も、スッキリ洗えます。
食器洗いからお掃除まで、家中でお使いいただけます。
使用後は、手でしっかり握り、ちゃっちゃっと水を切っておくだけで水が切れ、早く乾くので嫌な匂いも抑えられます。
スポンジよりも丈夫で長持ち、ぜひ使ってみてください。
- 材料:シュロ(中国産)ステンレス/製造は和歌山です。
- サイズ:長さ約11cm 幅約5.5cm 厚み約4cm