岡井麻布商店 手織り麻はんかち
岡井麻布商店は1863年(文久3年)創業の奈良晒織元です。
奈良晒は、江戸時代には、質の高さと白の美しさから“麻の最上”と評され、上級武士の裃の素材として用いられるなど、その当時は非常に栄えた、奈良を代表する産業の一つで現代では伝統的工芸品に指定されています。
麻は、遠いご先祖の暮らしを支えた大切な植物でした。
半年で3mに成長し、植えることによって土地が柔らかく農地として調う為、同じ場所で連作が可能な不思議な日本の麻を、ご先祖たちは厄を払う霊力がある神聖なものとして大切にするようになりました。
岡井麻布商店さんの手織り麻のハンカチに使われている麻糸は、奈良で育まれた日本の麻を奈良の職人さんが手績みで仕立てたとても貴重な糸です。
ところが現代、この麻糸を作れる人は存在していません。
先先代の社長が「いつかこの麻糸が貴重になる時が来るから」と、当時の職人さんにたくさん作ってもらい蔵に保管してあった・・・幻の糸が材料なのです。
今でも麻糸に尊さを感じる人は少なくないようで、この手織り麻ハンカチは、お守りとして持っておきたい・・・と、購入してくださる方がほとんどです。
手織りでは1日に1〜2m程度しか織れないので、このハンカチは1週間に7枚くらいしか作れないのだそうです。
麻特有のさらさらとした手触りは使い心地が良く、吸水性・速乾性に優れているので、たくさん汗をかく暑い季節にもぴったりです。
布端はどちらが表になっても良いように、互い違いにまつられています。
お色は2種類。晒した白と自然のままの色の生成です。
麻100%の素材、丁寧な手仕事で作られているので耐久性に優れ、長く使い続けることができます。
普段使いはもちろん、和装でのお出掛け、贈り物にもおすすめです。
はじめてご使用の際は、ぬるま湯で糊を洗い落としてください。塩素系漂白剤のご使用は避けてください。
- 寸法: 約31×31cm
- 素材:麻100%
- 引っかかりにはご注意くださいませ。